見聞録と食べた物の魚拓

You’re what u eat. をかしモノ、食べたモノ、けったいなモノを記録したい。

オクラを魔法瓶で茹でる

オクラの基本数は五だと思っていた。しかし今回買った200gちょいの中に、六角形が二つ居た。

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六角発生率と発生機序が気になる。六角ばかりをつける株があるのか、同じ株に五角と六角が生るのか。シシトウの辛いやつは完全に無秩序らしいけど、オクラは如何に。

職場の近くで毎週金曜に立つ夕市の八百屋は、非常にオクラの質が良い。市内のスーパーマーケットより安いのに。選別しながら、しっとりしてるのに棘が痛いくらいの生き生きオクラで嬉しくなってしまった。

この邦のオクラは奥が深く、外径18mm x長さ200mm超の大物でも、軟くてほくほく、というのが居る。かと思えば、小振りの島オクラサイズでも、ごわごわで人間では消化できない類のセルロースだらけになってしまってるモノも居てる。特にスーパーマーケットで袋に詰められて売られてあるやつ。一度ハズレを引いてしまった経験から、オクラは市場でモノを見て、自分で選って買う。私が反芻できる草食動物なら何処で買っても満足できるんだろうが、あいにくと胃は一つ。

オクラは米語らしく、この邦ではLady's finger(英式英語)とかBindi(ヒンディ由来?)と呼ばれている。モロッコでは何故かモロヘイヤ(Darija)と呼ばれ[Gambo(仏語)とも呼ぶけど]、長さ50mm以下のひと口サイズだった。鶏とTajinにする。

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先週は、なすびも同じお値段で、9RM/kgだった。日本国外で見かける茄子のヘタは、押し並べて緑色ばっかり。なぜ日本のなすびのヘタは紫色なのか。

そして本題、火を使わないオクラの茹で方。

象印様の750mlスープジャーと、Philips電気ケトルで調理する。そのために、市場ではスープジャー に収まる寸法のオクラを厳選。

まずスープジャー に沸騰した湯を入れ、予熱。その間にオクラのなり口を整えて、濯いでおく。

予熱に使った湯を電気ケトルに戻し、温められたスープジャー に生オクラを詰める。

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沸騰させた湯をいっぱいまで注ぎ、蓋を閉め、暫く放置。

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今回は、残り湯で茶を入れて、一服。5〜10分置けば、ほんのり火が通る。火は使ってないけど。

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これをざーっと笊に空け、風に当てて冷ます。半生シャキシャキの素敵な茹だり具合で、来週の昼ごはんは安泰である。

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以下、先週食べたモノ。

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アルビノの苦瓜。店のレジ打ちのお姉さんに、これ果物か野菜か分かってる?的な事を確認された。親切で面倒見の良い人々が多く棲まう街である。

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青い苦瓜に比べ、腑は少なくてカスカス。種も青いやつほど赤くない。身も水っぽくて、ちょっと長めに蒸したらどろどろになってしまった。

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苦瓜は、というか野菜全般、風干にすると楽しい。乾かすと保存性も上がり、これだけを口直しに摘んでも良いし、この手法を世に広めた有元さんには感謝している。

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なすびと白苦瓜を、テンペの残りと冷凍してあった「魚料理のGravy部分だけ(その後一度も目にした事のない幻の投売り惣菜)」でまとめて、おかず。青唐辛子がしっかり効いていて、イエローカレーっぽい見た目を裏切る、爽やかで鮮烈な辛さで、苦いのと塩味とココナツミルク甘さとタマリンドっぽい酸味も居て、実に忙しくて大満足でした。

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地物根菜。枝みたいなのは、タピオカ。キャッサバ芋。安いし(直換算で200円/kg程度)、すぐ火が通るし、芋だし、気に入っている。Jicamaはつるっと皮が剥け、生でしゃくしゃく食べられるし、乾いても甘くなるだけなので冷蔵庫にぼんで良いし、横着者に優しい野菜で、気に入っている。

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キャッサバ芋に限らず芋の類いは、皮をたわしでごしごし洗い、炊飯のついでに米に載せて調理す。洗い物が減らせるし、茹でるよりほっくり仕上がるので良い事づくめ。

温泉卵もスープジャーで作ったし、これで今週分の仕込み完了。